~白龍の教え~

2016年04月03日

白龍の教え

~意識の核はやがて大いなる意識の元へと旅立っていく~

2015821日 午前10時頃、白龍さまとの龍の御珠の交換を行った。
これはその時の模様を記したものである。

 

今から20年ほど前、お寺の掃除をしている時に、
御本尊のほかに、70センチほどの手足の欠けたお不動さまが、
寺の片隅にホコリをかぶって横たわっていた。
ホコリを払い、東京の自宅に持ち帰り、お祀りをしていた。

 

時は過ぎて、2011311日の東日本大震災後、
京都の佛師さんに預けてあるお不動さまが完成し、
5月にそのお不動さまを取りに京都に行くことになった。


その時家の佛間にお祀りしているお不動さまは2体。
新しいお不動さまをお迎えすると3体になる。
3
体のお不動さまをお祀りするのも大変だなと思いながら、お不動さまにこう尋ねた。

 

「新しいお不動さまをお迎えいたします。

あなた様は、今のお不動さまの身体から、新しいお不動さまの中に入られますか?」

 

「分かった、どうやら私の役割はこれで終わったらしい。」

そう言うと、一体の白龍さまがお不動さまの中から抜け出して行った。

 

慌てて白龍さまに「お戻りください。」と願ったが、もはや時は遅し。
二度と白龍さまはお不動さまの中に戻られることはなかった。

 

何ということを言ってしまったのだろうと嘆いていると、
私たちを導く存在から

「嘆くことはない。あの白龍はまだ若い。

かの龍神を生みだした自然界は、白龍が自由になったことを喜んでいるよ。」

 

そう言って私たちの軽率な行為を慰めてくれた。
そして主を失い、抜けがらとなったお不動さまの木像は、供養ののち、
荼毘にふし、灰は自然界の中へとお返ししたのである。

 

あれから4年の月日が経ち、2015821日の今日、
白龍さまとコンタクトを取り、龍の御珠を奉納することにした。


白龍さまにまずお神酒を差し上げ、光の御珠を奉納すると、
そこには、弱々しく、のどから胸にかけて苦しみを訴える白龍さまのお姿があった。

呼吸が浅く、気が上気した状態で、短い白色の毛に黄緑色の光を放っていた。


まずその苦しみを和らげるために、
光の御珠と浄化の光を何度も投げかけるが、中々苦しみは取れないご様子。

そこで思い切って龍の御珠を交換することにした。
龍の御珠の力ならきっと自己治癒力を発揮してくれるだろう。
白龍さまに向かって、龍の御珠をお渡しすると、上気した気は下がり、
白龍さまの身体はまばゆいばかりの白い光を取り戻した。

 

「あなた様はお不動さまの身体から抜け出した時から、
 そのようなお苦しみを感じていらしたのですか。」そうお尋ねすると、

 

「どうもそのようである。
 龍や神は自分の意志で動くもの、
 他の者の力や言葉で場所を動かされるものではない。
 決してやってはならぬことである。これは忠告として聞いておくがよかろう。」
とおっしゃった。そして、

 

「さて、身体を自由にしてくれた故、お主の身体も癒してしんぜよう。
 どこか悪い所はあるか。」

 

「はい、少々お酒をたしなみますので、
 肝臓の働きを良くして頂けば有り難いと思います。」そうお答えすると、

 

「では、酒を飲めなくしてしんぜよう。」

 

「いえいえ、まだ酒は嗜みたいと思っておりますので、それはご勘弁ください。」

 

「わかった。では少量で満足するように、そなたの身体を癒しておこう。」


そうおっしゃられ、私に向かって龍の気を発して頂きました。
肝臓の周りと身体全体がほのかに温まったような気がしました。そして

 

「私共から最後に白龍さまにお渡ししたいものがあります。」

 

「そうか、なら頂こう。」

 

「白龍さまに、光の御柱を奉納いたします。」

そう言って、光の御柱を奉納すると、受け取られた白龍さまは、

 

「これはよい。私の身体の周りに、
小さな炭酸の粒のような光の泡が纏わりついてくる。
そなた達の身体の周りにも、光の泡で満たされているのではないか。
そなた達の願いは、人を治すことか?」

 

「いいえ、私共はそのようなことを考えておりません。」そうお答えすると、

 

「しかし、私がそなたを癒そうと送った私の気と、
そなたから私を癒そうと送られた光の中は、
同じように光の泡、癒しの泡で満たされているではないか。」

 

「私も初めてこのような体験をいたしました。

なぜなら、人を癒そうとして、または人の病を治そうとして、
光の柱や、龍の御珠を奉納しているわけではないからです。

しかし相手を癒したいと思って、その願いを込めて光の柱を発すれば、
その光が癒しの光になるということを初めて知りました。
これからはそのようにも使いたいと思います。


それでは、あなた様にもう1つお話をいたします。

あなた様の身体の周りにある光の泡の1粒を爪の先で突いてみてください。

その泡の一粒ひと粒には、
私たちの巡った神々の智慧やお考えがつまっております。」

 

そう申し上げると、白龍さまは、小さな光の泡を爪の先で突かれました。
しばらく沈黙が続き、

 

「分かった、私とそなた達は、同じものである。


同じ魂から分かれたものであり、
今は形と生きる世界を変えながら共に存在している。
そのことが分かった。すべてを思い出した。


我々には役割があり、それは個によってすべて違う。
そして共に経験を積み重ねている。

我々が大いなる意識の元に持ち帰ることのできるのは、経験・体験のみである。

これはすべてのものにひとしく同じ。私は今、この理を思い出した。


よって私の身体は透明になっていく。やがて形も無くなっていくだろう。
私は意識の核となり、大いなるものの意識の核へと戻っていく。」

 

やがて白龍さまは、透明な身体になり、消えて行かれた。


白龍さまが虚空に帰られたこのことと同じように、
私たち人も役割を終えれば透明な核となり、
大いなる意識の元へと帰っていくのである。

 

まるで一遍の抒情詩の物語の中に、私もとけ込んでいったような体験をした。

 




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